じゃあ今ここでオオカミくんにドキドキしてるのは、俗に言う“吊り橋効果”なのでしょうか?? って、そんなことより…… 早くどっか行って~~っ!! も……限界っ!! 「年だなぁ………」 先生の声が次第に遠のいていった。 気配もない。 「…行ったか?」 オオカミくんが、葉の隙間から外をのぞいた。 「よし、いねぇな。出るぞ」 「は、はいっ!」 その時、ふわっと体が持ち上がる感覚におそわれた。 「…えっ、ええっ!?!?」