「キャァァァァァァア!!!!!!」
私の絶叫が、誰もいない学校に響きわたった。
「よ、よよよ、幼虫…っ!!!」
オオカミくんが持っていたのは、ちいーーーさな虫の幼虫だった。
「なんでそんな物見せるんですか!?」
「かわいくね?」
「可愛くないですっ!!!」
私も花の手入れしてる身だから、虫なんて何度も見てるのに、そのたびに叫んでしまう。
やっぱ虫きらいっ!!!!
チョウチョとかは好きなんだけど……。
「…っは………ははっ…」
「な、何で笑ってるんですか!?」
笑うところなかったですよね!?
「ウサギ、めっちゃ、可愛い」
