天然ウサギと恋するオオカミ








「お、オオカミくん、そこ掘り方違います
根元からゴッソリ掘ってください」


「ん、わかった」




な、なんか……オオカミくんって、全然……いや、案外恐くないかも…。



まだ少し恐いけど……。




「な、ウサギ」


「はい?」




オオカミくんのスコップを握ってる手がとまった。



………どうしたんだろう…。




「見ろよ、コレ」




オオカミくんの左手が、軽く閉じられている。



何か持ってるのかな?


それとも………



ケンカでついたものすごいケガとか!?


縫い跡とか!?




オオカミくんの左でがゆっくりと開かれた。



そこには………