「お、オオカミくんだ……っ!」 いきなり上がる心拍数。 震える手を押さえなから 通話ボタンを押した。 「は、はいもしもしっ!」 『おお、うさぎ。オハヨ』 初めて電話越しに聞く オオカミくんの声は、少しだけ低い。 「おはようございますっ!」 『今日さ、学校一緒に行かねぇ?』 「ぜ、ぜひっ!」 『じゃ、今から向かうな。後でな』 「は、い!」