「笑わないで?」




「え?」



「愛してる。」













そう言って僕は
走った。

君の顔を見ずに、ただ走った。





「笑わないよ!!!わたしも……」

後ろから、微かにそう聞こえた気がした。
そっと、僕は微笑んだ。