大好きな君へ。



――テクテクテク。


笑顔な君と、笑顔な僕。
あぁ、楽しそうに話してるな。



……ってことには、ならず。

泣きそうな君と、無口な僕。
あぁ、どうしてこうなったのだろう。



遡ること、約5分前

✲✲✲✲
「は、?」

HRも終わった僕は、彼女の教室
の前で隠れて待っていた。



なんでって?
彼女が終わってるのに出てこないからだね。


は?なんで出てこないって?
……ほかの男子と仲良く喋ってるからだよ。