「俺が好きって皐太郎にも言えるほど好きなんだろ?」
それは勢いっていうか、流れ的に?
竜希のその自信はどこからくんの?……
毎回不思議だよ……
「べつにそんなんなじゃないし……」
「じゃあいま言えよ。俺が好きって。」
なんで?
え?何こいつ!
「なぜに?」
「いいから早く。」
竜希が腕をつかんできた。
動けないんだけど!
「ちょっ!離してよー」
「言うまでムリ」
「わかったよ!竜希が好き!これでいい?離して!」
「俺は好きすぎてヤバイ……」
「うわっ!……」
腕を思いっきり引かれて、竜希に抱き寄せられた。
皐太郎とは違う安心する匂い。
香水なんてつけてるはずないのにいい匂い..
竜希の匂い好きだな……
って、変態みたい!
「竜希?なんかあった?」
「不安なんだよ。お前、塾のやつ何人に告られた?」
「5人ぐらい?」
「モテすぎ!いまは短期間だけど、来年からは別々の学校なんだぞ?華琉の気持ちが変わったら俺、どうすればいい?」
「そんなの私も不安だよ!竜希モテるし、あたしよりかわいい子とかふつうにいるし、あたし、女子力低いし……」
「俺は華琉って存在が好きだから。だから他のやつなんかどーでもいい。華琉に好かれてれば他の女なんていらねぇ。」
竜希……
前は竜希のが泣き虫だったのに、今じゃあたしがないちゃう!
この身長差も、声の違いも……
いつからだろう?
全部同じだったのに全然違う……
あの頃に戻って、あの時間をもっと楽しみたいな……
急ぐことなんてなくて、ただいっしょに遊んで過ごしてた日々。
離れる心配なんてするはずもなくて、曖昧な関係で、それがずっと続くって思ってた。
実際そんなことなくて、必ず離れるときがくる。
