華琉side

夏休みが始まって2週間。


華琉ちゃんは、地元を離れて塾に通っています!


いとこの家から通ってて、地元からは飛行機じゃないと来れない!


だから、竜希に会えてない!


竜希たちバスケ部は、一回戦敗退だった!


ここで県大会があったから見に行ったんだけど、すごい点差だった。


泣いてたね、男バス……


竜希も泣きそうだったけど、あたしがいたからか我慢してた。


『華琉、8年間ずっと支えてくれてありがと。あんなちっちゃいときの約束を今まで守ってくれて、見ててくれてありがと。俺、高校行ってもバスケやるかわかんねぇけど、華琉のことはいくつになっても好きだから!とにかく、ありがと。』


試合が終わって、最後のミーティングの後、男バスみんなの前で言われた言葉。


ほんとバカだよね竜希。


こんな事言われて泣かないわけないよ。


もちろん号泣して、みんなに冷やかされて、恥ずかしかったから竜希を殴った。