「へっへっへ……オレらも有名人でガンスねおやびん!!」


「俺がいつお前を子分した。それに、初見の人がお前誰だ!ってなるだろう。やめなさい。」


「さっすがおやびん!読者のことを考えているんでガンスね!」


「読者とか言うもやめろ!」





ミクコと言われた、俺の隣を歩く人。




耳の上、耳の少し上にキュッと結ばれた黒髪のツインテール。


好奇心旺盛そうな、くりくりの瞳に、少しだけ上を向いた小さい鼻。


いつも笑ってるみたいなその唇。


小さい背丈に、ニーハイソックス。



アニメキャラとバンドの缶バッチがジャラジャラとついたリュックを背負って


楽しそうに歩いているこいつ。



これが俺の彼女、田中郷愛(たなかさとみ)だ。