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ライブが終盤へと近づいた頃…… 

私達が抜けることを言わなくちゃいけない時間。
……この時が、来てしまった。


カレン「ボソッ夏帆、よろしく。」


夏帆「ボソッ……わかった。」


言わなくちゃ。
私は大きく深呼吸をした。


夏帆「……ファンの皆さんに、聞いてほしいことがあります。」


メンバーの真剣な表情に、ファンの人達は驚いている。 


夏帆「私達は……。」


誰もが口を開くことなく、ただただ国立競技場に、静寂が流れる。
ここにいるすべての人が唾を飲んだだろう。


夏帆「私達女子メンバーは、このライブをもって、kuraun を脱退します。」


そう言うと、客席はガヤガヤと騒がしく、信じられないと言う声があちこちに聞こえた。