「夏休みも終わり、二学期が始まりますがーーーーー」




人が密集する暑い体育館で、校長の長い話を聞いていた。


襲ってくる眠気に耐えながらふと前に視線を向けると、艶めいた綺麗な栗色の髪が目に入る。



昔はもっと短かったはず。
いつの間にか、あんなにも長くなっていた。


脚だって、あんなに折れそうなほど細くはなかった。もっと健康的だった。
いつの間に、あんなに細くなってしまったのだろう。





なんて、昔のことを考えても意味なんてない。


みんな変わってしまった。
季節が巡り巡って変わるように、彼女も変わってしまった。






変わらないのは、私だけ。