彼女はいわゆる容姿端麗。
肌は白く透き通っていて、色素の薄い栗色をした髪は腰の辺りまで伸びている。
チェック柄の赤いスカートから伸びる足は細く、白いを通りこして青白い。
それゆえに、彼女の周りにはいつも人が絶えない。 男が、絶えない。
いくら彼女持ちであろうが、蔵元さんは寄って来た男なら関係ない。
歩み寄っていくのはいつだって男の方だというのにいつも非難されるのは彼女なのだから、とても不憫に思う。
「しかもいっつも無表情!
人形みたいでキモいし」
「私は一人でも傷ついてませんってフリじゃない?」
どんな仕打ちを受けても無表情で冷淡。
彼女は笑わない。
そんなに無表情になれるコツというものがあるというのなら是非教えて欲しい。
わたし、一人でいるとか耐えられない。
だって寂しすぎるもん。
えー、わたしは一人の方が好きだよ?
だって楽だもん。
そんな会話を交わしたのは、
何年前だっけ
いや、何十年前だっけ。
もう…忘れちゃった

