ミーンミンミン

ミーンミンミン




容赦無く照りつける太陽を睨みつけながら私は歩き出した。




汗が下着にべったりとくっついて気持ち悪いし、肩まである髪は歩くたびに首にまとわりついて鬱陶しい。


蝉は飽きずにミンミンと大合唱を繰り返すもんなのだから、夏ほど嫌いな季節はない。



一旦足を止めてもう一度上を見上げた。
さっきよりも暑さが増しているような気がして、私は少しスピードを上げて歩き出した。