やっと唇を離してくれた長嶋君に

力が抜けた私は体を預けてしまう。

長嶋君は私を支えながら口を開いた。

「これ、俺の彼女だから。」

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………へ?

すっっっごい長い沈黙。

そこにいる女子全員の視線が長嶋君から

一気に私へ集まった。

「…え、……へ?」

そりゃそうなるだろう。

そんな言葉でたって別にいいじゃないか。

だってあの長嶋君がだよ。

あの学校1イケメンの長嶋君がだよ、

私を「これ、俺の彼女だから。」

とかいいだすんだもん。