「……っ!!」

私を見ていたのは、

長嶋君…だった。

なんとなく目を逸らし、

何もなかったかのように

その場を立ち去る…


その瞬間、私は視界がゆらいだ。

頭が整理できた頃には、

手に持っていたドリルは全部下に落ちて

目に映っていたのは…

ドアップされた長嶋君の顔…

「…、…んん!!」

気付いたころには遅し。

唇に柔らかい感触。

背中がビクんっとして、

唇と唇の間には舌が入ってきた。