僕は一晩中発作の波に襲われました。体内に埋め込まれた鉛が鈍く疼いて居たたまれなくなる。邪念を払って疼きを断つ。開放と自己嫌悪とが相半ばする中で浅い眠りに落ちる。彼女の夢で目が覚める。ぶりかえしてきた疼きにまた悩まされる。 ・ ・ ・ カーテンの隙間より光が差し込んで来る時刻、心身ともに困憊して最後にもう一度ベッドに体を投げ出したのが、覚えている最後です。