信じがたい事に、クラスメートのある者は、よく、昼食後とか部活動の始まる前など、少ない時間を遣り繰りして彼らの雑誌をカバンに忍ばせ便所へ行き、300秒後に輝く顔で出て来るのでした。彼らは一日分の充実を味わったのでした。それは丁度僕にとって、腐った食べ物を自分から詰め込んで気分を悪くしておきながら、喉に指を入れてその後に起こる事をサイコウに楽しんで、心身共に生き返る、と云う程に不可解な事でした。