「自分を安くして何が残るんだ!服を脱いで裸になって、それが復讐な訳ないだろうが!」
「柳川、君…。」
「俺は素朴で控えめな川口さんが好きだった。大人しい川口さんが好きだった。一生懸命で真面目な川口さんが大好きだったんだ!」
「…。」
「この前、書店で久しぶりに再会した時、正直驚いた。川口さんの変わり様に…。あぁ、俺の好きだった川口さんはもういないんだ、と思った。残念だった、悲しかった。けれど、けれど…。」
「…。」
「部屋に入り、服を脱いでいる川口さんを見ると、無我夢中で連れ出してしまった。その時分かった。」
「な、にを…。」
誠は私の両手を握りしめた。

