思い出の遊歩道。
初めて晴之とデートした時、歩いた遊歩道。
その遊歩道は、もうキラキラと未来へと続く道ではなくて、私を地獄へと導く道になっていた。
結局、最初から最後まで、私1人だけ、喜び、幸せを感じ、盛り上がっていただけだった。
(私に未来は…、もう…、ない。)
1人、何も考える事も出来ず、呆然と歩いている私は遊歩道の終点近くで声をかけられた。
「お姉さん、1人?」
自分が声をかけられたと気付き、振り向くと、スーツ姿の男性がニコニコと笑って立っている。
「私に…、何か御用ですか…?」
「今、お時間ありますか?」
「…。」

