「どうしたの?いきなり呼び出してきて。」
私はその日のうちに晴之を呼び出して典子から転送してもらった画像を見せた。
「この女、誰?」
画像を見ても特に動揺する様子もなく、微笑んでいる。
晴之はそのまま私の肩を抱き寄せると耳元で囁いた。
「ただの友達だよ。」
「本当に?」
「当たり前だろ?俺には聡美しかいないのだから…。」
私は肩を抱かれている晴之の腕を払いのけてキッと睨み付けた。
「その言葉、聞き飽きた。」
伏線はあった。
実は、それまで何度も晴之は他の女性と腕を組んで歩いていたり、ラブホテルに入る姿を目撃されている。
私の事を思ってくれる友達が逐一報告してくれているのだが、それでも晴之を信じて何も言わず我慢していた。
(私は晴之を愛しているし、晴之も愛してくれているに違いない…。)
「ねぇ、本当の事言って!私の事をどう思っているの!」
問い詰めているつもりでも自信があった。
私だけを愛してくれていると思っていた。
けれど、今日、晴之から出た言葉は私が思ってもみない言葉だった。

