高野くんからチケットをもらって、入場ゲートをくぐった。
外もそうだけど、中も人がすごくて。
電光掲示板を見れば人気のアトラクションは二時間待ちで、どれも行列が出来ているようだった。
「どれから攻める?」
高野くんが子どもみたいに目を輝かせながら、生き生きとした表情を浮かべる。
それを見て、わたしまでテンションが上がった。
せっかく来たんだから楽しもう。
落ち込んでても、もったいないだけだもんね。
「あたし絶叫系苦手だから、それ以外でお願い」
大石さんが申し訳なさそうに言う。
そっか。
苦手なんだ。
じゃあ、乗れないな。
せっかくだけど、仕方ないよね。
高野くんはどうなんだろう?
「海斗も苦手だろ? 俺と花梨ちゃんは好きだから、しばらく二人で回るよ。じゃあな」
キヨ君はわたしの手を握ると、高野くんと大石さんの返事も聞かずに奥へ奥へと突き進む。



