駅から遊園地まではバスで十分ほどの距離だった。
休日で快晴ということもあり、バスの中も遊園地に行くカップルや家族連れで混雑している。
空いた席はなく、吊り革に手が届かないわたしをキヨ君がさり気なく手すりがあるところに立たせてくれた。
わたしの隣にキヨ君がいて、その隣が大石さん。
そして、次に高野くんと横一列に並んで立つ。
いいなぁ。
背が高いから吊り革に手が届いて。
わたしは背伸びしなきゃ届かないけど、大石さんは余裕で届いてる。
目線の高さも、ヒールを履いてるから高野くんとほとんど同じ。
ちんちくりんのわたしは、見上げないと顔が見えないっていうのにね。