少なくとも、わたしは本当のキヨ君を知っている。
「わたしは……そんなキヨ君が好きだよ」
お願いだから、そんな顔をしないで。
さらに手をキツくギューッと握って、キヨ君の顔を見上げる。
大きな瞳がまっすぐにわたしを捉えた。
ーードキン
目が合った瞬間、なぜか大きく心臓が飛び跳ねる。
「あ……好きっていうのは、友達としてってことね」
途端に恥ずかしくなって、聞かれてもいないのに言い訳をしてしまった。
「ぷっ。わかってるって」
ふわっと笑いながら、キヨ君はわたしの手をギュッと握り返して来た。
思ったよりも大きくてゴツゴツしている手に、改めて男の子なんだと思わされる。
可愛いけど身長とか骨格はしっかりしてて男らしいから、ふとしたところでドキッとさせられた。



