「みんな俺を勝手に理想の王子様に仕立て上げてさ……誰にでも優しくて、絶対に怒ったりしない笑顔が素敵な王子様だって言われ続けて来た。俺だって人間なのに、ありえねーっつーの」
過去を振り返っているキヨ君の顔はすごく苦しげで、胸が締め付けられた。
人気者だと思ってたキヨ君にも、ツラい過去があったなんて。
「男なのに女みたいなこの顔にもコンプレックスありまくりだし、みんな俺の上辺しか見てないんだよ。ちょっと冷たく言ったらすぐ泣くし、理想抱きすぎ」
知らなかった。
完璧だと思っていたキヨ君にも、コンプレックスがあったなんて。
「王子様キャラなんて、まっぴらだね。勝手に創り上げんなってムカついた。俺はお前らの為に存在してんじゃねーんだよ! って何回思ったことか」



