「なら良かった。メッセージに番号打って送ってくれると助かるよ」
「うん」
あー。
これが高野くんのアドレスだったら良かったのにな。
なんてキヨ君に失礼だよね。
でも……大石さんが羨ましい。
あれほど高野くんに好かれてるんだもん。
二人はやっぱり、このまま付き合っちゃうのかなぁ……。
嫌だな。
「当日、ツラかったら言えよ? 隙みてバックレよ」
「……うん、ありがとう」
キヨ君はどうしてこんなに優しいんだろう。
高野くんの友達だし、大石さんとうまくいけばいいって思ってるのかな?
そりゃそうだ。
友達の幸せを願うのは当たり前だもんね。
そのあとの授業はまったく手に付かなくて、高野くんのことばかり考えていた。



