キヨ君の可愛い笑顔を見ているといつもは心が和むのに、なんだか今はすごく憎たらしく思えた。



高野くんは毎日のように昼休みに教室にやって来ては、こうやって大石さんに話しかけている。



一年生の時は大石さんとクラスが違ったからわからなかったけど、もしかするとこんな風に仲が良かったのかもしれない。



ただ、わたしが知らなかっただけなんだね。



そう考えると、高野くんのことを何も知らないんだなって改めて思わされて。


余計に胸が苦しかった。