俺の方が、好きだけど。



キヨ君は話しやすくて、高野くんと同じくすごくよく笑う。


ずっとニコニコしてるから、近寄りにくいイメージはまったくなくて。


人懐っこくて親しみやすいから、すぐに打ち解けることが出来た。


とは言っても、からかわれてばっかりなんだけどさ。



そして迎えた放課後。


わたしは肩にカバンをかけると、足速に教室のドアへと向かった。



「杏子バイバイ!」



「バイバイ。また明日ね」



「うん! じゃあね」



ニコッと笑って手を振ってくれる杏子。


たまにしか見せてくれないけど、杏子の笑顔は本当に胸キュンもの。