俺の方が、好きだけど。



抱き締められてるっていうこんなに恥ずかしい現状でも、好かれているなんて自信はどこからも湧いて来ない。


どう思われているのか、気になって仕方なかった。



何気なくキヨ君の顔を見上げるとーー。



「だーかーらー! 目を潤ませながら、赤い顔して見上げんの禁止だって」



なぜだかわからないけど、キヨ君は気まずそうにわたしから目をそらした。


その顔は真っ赤で、恥ずかしさが伝わって来る。



「言ったよね? 俺だって、男だって。花梨ちゃんにそんな顔で見られると、自制効かなくなってヤバいんだって」



熱のこもった瞳を向けられて、ドキッと大きく鼓動が高鳴る。


それは、高野君が寧々を想って見るような熱い眼差し。


そ、それって……まさか。



「俺の方が、花梨ちゃんのことを何倍も好きなんだから」



えっ……?