俺の方が、好きだけど。



熱のこもった高野くんの瞳は、まっすぐ寧々に向けられていた。



「お前ら……人んちでそういう話をするんじゃねーよ! ストーカーの件は、海斗が何とかするってことで話は終わりな。ってことで、さっさと帰りやがれ」



キヨ君が呆れたように口を開く。


しっしっと手で二人を追い払うようにして、玄関へ追いやった。



「出たよ、腹黒王子の本性が」



そんな高野くんの声を最後に、二人の姿は見えなくなった。



「とにかく花梨が無事で良かった……! これであたしも安心して帰れるよ。じゃあね」



高野くんや寧々に続いて、杏子までもが玄関に向かう。


わ、わたしも帰った方がいいのかな。


早く帰って欲しそうにしてるもんね。



そう思って玄関へ行こうとすると。



——グイッ



「どこ行く気だよ?」



キヨ君に腕を掴まれ、引き寄せられた。