わたし……バカだ。
キヨ君の言う通りだよ。
よく考えたら、あんなんで騙せるはずないよね。
少し考えれば誰でもわかることじゃん。
惨めなわたしの強がりだったってことは。
高野くんも……わたしの強がりだって気付いたのかな。
「安心して。海斗はバカだから、花梨ちゃんの言葉を信じてたし」
サーッと青ざめて行くわたしに気付いたのか、キヨ君が優しくフォローするように言ってくれた。
「ほ、本当?」
涙目になりながらキヨ君を見る。
昨日までは伝えるって意気込んでたくせに、気持ちは一気に変わってしまった。
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