優しく丁寧に消毒したあと、キヨ君は絆創膏を貼ってくれた。
肌が触れ合う度にドキッとして頬が熱くなる。
「そっか。ならよかった」
ホッとしたのか、キヨ君の表情が緩まり笑顔が戻る。
かなり心配させちゃったみたいで居たたまれなかった。
「ジャージかすから、とりあえず着替えなよ」
「いや、で、でもっ……」
「そんな格好、他の男に見せたくない」
え?
そんな格好?
それに……他の男って?
わたしは自分の姿に目をやった。
「わ」
胸元がはだけて、浴衣がたるんでしまっている。
そっか。
さっき、脱がされそうになったから……。