救急箱を手にして戻って来たキヨ君は、ソファーに座るわたしの前に屈んで床に座った。
茶髪のゆるふわパーマと、かなり乱れている。
よっぽど心配して探し回ってくれたってこと?
キヨ君の全部にドキドキする。
ねぇ……好きだよ。
キヨ君……。
「うわっ、痛そう。あいつ、マジで許せねーな」
どうやら、機嫌が悪くなるとキヨ君は口が悪くなるらしい。
普段はおっとりした喋り方なのに、急に男らしくなられるとそれはそれでドキドキする。
「マジで何もされてないの? 場合によっては、もうちょっと殴らないと気が済まないんだけど。あ、ちょっとしみるよ」
「いたた。ほんとに何もされてないから大丈夫だよ」
消毒液がかなりしみる。
あまりの痛さに顔をしかめた。



