俺の方が、好きだけど。



さて、これからどうしよう。


花火が始まるまで、まだ三十分以上ある。


ひとりでブラブラしとこうかな。



「よう、久しぶり」



地面に落ちたたこ焼きを拾っていると、突然頭上から声がした。


ビックリして顔を上げると、そこには怪しげな二人組の男の姿があった。


どこか見覚えのある二人。



薄気味悪い笑みを浮かべ、唇の端を上げてわたしを見下ろしている。



ただならぬ雰囲気に、恐怖を覚えた。



「寧々ちゃんって、やっぱり彼氏いたんだな。なんなんだよ、さっきの男は」



ジリジリとわたしに詰め寄るひとりの男。


それは……以前一緒に出かけたことがあるコウ君だった。