こんなに弱りきった寧々を見るのは初めて。
ここは、わたしがなんとかしなきゃ。
「とりあえず……外に出よ?」
この辺はひと気もないし、却って危ない気がするんだよね。
「ダ、ダメだよっ! せっかくまいたのに、出たら見つかっちゃう!」
「でも、ここだと逃げようがないよ? 外だと、誰かに助けを求められるでしょ?」
「それ、は……そうだけど」
不安なんだろう。
わたしがいくら言っても、寧々は心配そうな表情を崩さない。
「高野くんに連絡して迎えに来てもらう? どうせ、一緒に回る予定なんだし」
「それはやだ! 海斗に頼るくらいなら、自分でなんとかする」
「わたしたちだけだと危険じゃない?」
「それでも、海斗に助けを求めるよりかはマシだよ」
寧々はそこだけはやけにキッパリ言い、いつもの強気な態度を見せた。
よっぽど嫌なんだろう。



