俺の方が、好きだけど。



そこから、髪をアップにして紫色の花柄の浴衣を着ている寧々が姿を現す。


スラッとしてて背が高いからか、寧々はやっぱり何を着てもすごくお似合い。


だけど、寧々は青い顔をして表情を強張らせていた。


明らかに、異様な雰囲気が漂っている。



「か、花梨……っ! こ、怖かった……」



「ど、どうしたの……?」



ヨタヨタとわたしに寄りかかる寧々の体を支える。


目には涙が浮かんでいて、細い体が小刻みに震えていた。



「ス、ストーカー……ッ! 家出たあとから、ずっと付けられてる……っ」



「えっ!? ス、ストーカー?」



こくこくと何度も頷く寧々。


そういえば……前にも誰かに付けられてるって言ってたよね。


カン違いだと思うって言ってたから、それからは気にしていなかったけど。