モヤモヤして黒い気持ちが胸に広がる。
やだな。
行って欲しくないよ。
膝の上に置いた手をギュッと握る。
「喉渇いたから、飲み物買って来るよ。花梨ちゃんはいる物ある?」
キヨ君はそう言って立ち上がり、わたしの顔を覗き込んだ。
まっすぐな視線にドキッとする。
「う、ううん! わたしは別に……」
「わかった。じゃあ、ちょっとだけ待ってて」
頷くと、キヨ君はカウンターの方へ行ってしまった。
このまま……何もしないで話せなくなるのは嫌だ。
嫌われてるのかもしれないけど、わたしは。
わたしは……。
キヨ君が……好き。



