俺の方が、好きだけど。



「カン違いかもしれないけど、誰かにあとをつけられてる気がして……」



「えっ!?」



誰かにつけられてる?



それって……ス、ストーカー!?



わたしは注意深く周囲を見回した。


だけど、やっぱり辺りはシーンとしていて。


見える限りでは誰もいない。



「多分、あたしのカン違いだと思うから気にしないで」



「で、でも」



そうは言うものの、寧々の足取りはふらふらでどこか頼りない。



「大丈夫だからっ!」



だけどピシャリと言い切られ、それ以上何も言えなかった。



本当に……大丈夫なのかな?