高野くん、頑張ってるんだ。
ここまで拒否されても、めげずにいられるなんてほんとにすごいや。
大石さんも、高野くんには作った姿じゃなくて素を出してる感じがする。
「いいじゃん。高野くんも一緒に行こ! 人数多い方が楽しいしさ」
大石さんと約束なんてしていないけど、必死な高野くんを応援したくなった。
どこまでお節介なんだ、わたしは。
でも、高野くんには頑張って欲しいから。
高野くんの大きな愛で、大石さんの冷えた心を癒してあげられたら。
なんて。
「なに勝手なこと言って……っ」
「マジ!? サンキュー、鈴峰!」
大石さんの声を高野くんが遮る。
高野くんは目を輝かせて、嬉しそうだった。
大石さんからは睨まれちゃったけど、気にしないようにしよう。
ふと前を見ると、キヨ君と目が合った。
ーードキッ
思わず鼓動が高鳴る。
だけどすぐにそらされてしまい、補習が始まった。



