なんだか、高野くんの時よりドキドキしてるのは気のせいかな。
胸の奥が締め付けられて苦しい。
キューッて疼いて、好きがどんどん溢れて来る。
思い出すのは、キヨ君の優しい笑顔とイタズラッ子のような顔。
気付かない内に、わたしはキヨ君の笑顔に支えられていたんだ。
今になって気付くなんて。
キヨ君を想うと、涙が溢れそうになる。
こんなの……初めてだよ。
毎日毎日わたしの中はキヨ君でいっぱい。
もう一度、わたしに向かって微笑むキヨ君が見たい。
ねぇ。
大好きだよ。
わたし……いつの間にこんなに好きになってたんだろう。
