俺の方が、好きだけど。



そっか。


モテるもんね。


そりゃ、告白だってされるよね。


だけど、前に告白されたことはあんまりないって言ってたのに。


あれはただその場しのぎに言っただけだったの?


親しい女友達はわたしだけだって……前に言ってたじゃん。


キヨ君がわからないよ。



なんだかモヤモヤが大きくなった。


黒い影が心を覆って、深い闇に飲み込まれていくみたい。


なぜだかわからないけど、切なさが胸に押し寄せる。


わたし以外の女の子と、仲良くなんかしないでよ。


笑顔を見せないで。


楽しそうにしないで。


話したこともない女の子に、わたしはすごく嫉妬した。


独占欲丸出しのこんな自分を、わたしは知らない。


なにこれ。


なんで……?




「花梨ちゃん?」



「へっ……?」



目の前にはキヨ君のクリクリおめめ。


透き通るような肌がとても綺麗。