俺の方が、好きだけど。



コウ君オススメのスイーツのお店に入ってからも、わたしは会話には入れず。


キョロキョロと店内を見回していた。



大人っぽくて落ち着いた店内には、ゆったりした音楽が流れていて。


置いてある小物や、壁に飾られている絵画なんかもオシャレ。


周りに高校生なんておらず、オシャレなOLや大学生しかいなかった。


なんだか居心地が悪いな。


本当、早く帰りたい。



何がいいかと聞かれたけど、選ぶのがためらわれて結局勝手に大石さんと同じ物を注文された。


普段なら大歓迎だけど、このメンバーでパフェなんて食べられる気がしない。



「へ〜! コウ君のお父さんって、MM芸能プロダクションの社長なの? すごーい!」



「有名な歌手とか女優が家に遊びに来たりするんだ。MMで好きな歌手とか女優がいたら、サインもらっといてやるけど?」



「わー、嬉しい〜! ありがとう〜!」



コウ君が自慢気に鼻をすする。


ヨリ君とわたしは、反応せず聞き役に徹していた。



MMプロダクションなんて聞いたこともないし、歌手や女優の誰が所属しているのかも知らない。



わたしが疎いだけなのかな。



途中で大石さんにトイレに行こうと誘われて席を立つ。