コ、コウ君……?
待ち合わせの人って……男子?
大石さんは、わたしの腕をグイグイ引っ張りながら歩く。
前を見るとーー。
げっ。
明らかにガラの悪い男子高校生が二人、こっちに向かって笑顔で手を振っていた。
制服をだらしなく着崩して、二人ともかなり目立つ金髪。
「ちょ、ちょっと待って……! 聞いてないよ」
ムリムリ。
絶対ムリ!
一緒になんて遊べるわけないじゃん!
必死に大石さんの腕を掴んで引き止める。
「大丈夫だって。ああ見えて、二人ともいいとこのお坊ちゃんだからさ。欲しい物とか食べたい物があったら、遠慮なく言うといいよ」
クスッと笑う大石さんは、小悪魔のようだった。



