駅のホームで見つめ合うわたし達。
正直、かなり気まずかった。
絶対、後をつけたって疑われてるよ。
そんなんじゃないのに。
「ふうん。鈴峰さんの地元なんだ？ だったらちょうど良かった。今から遊びに行こ」
「へっ……！？」
あ、遊びに……？
大石さんと？
ガードが解けたのか、大石さんはニコッと笑って機嫌良くわたしの腕を取る。
わたし達は二人で遊びに行ったりするほど仲が良いわけじゃない。
それなのに、どうしていきなり。
「いいからいいから。約束してた子が来れなくなって困ってたんだよね〜！」
「で、でも……」
階段を上がって改札の前まで歩かされる。
