「言ったって聞かないんだから、思うように行動して失敗するのもアリなんじゃない?」
「し、失敗するって……」
決め付けないでよ〜!
「今まで花梨が関わって、ロクなことにならなかったじゃん」
ううっ。
確かにね。
その通りなんだけど。
予鈴が鳴り、なんだか腑に落ちないまま席に着いた。
ギリギリにキヨ君が来たけど、わたしは下を向いたままやり過ごした。
わたしは……悪くないもん。
……多分。
キヨ君も特に声をかけて来ることはなかったけど、後ろから見ていてなんだかシュンとしているように思えた。
わたしのせいかな?
チクンと胸が痛む。
でも、でも。
「花梨ちゃん……プリント」
「えっ?あ……ごめん」