俺の方が、好きだけど。



「花梨ちゃん……余計なことに首突っ込みすぎ」



体育館裏の物影から顔を覗かせたキヨ君が、やれやれと言いたげにわたしを見る。



「な、なんでキヨ君が……ここに?」



ビックリして目を見開くわたしをよそに、キヨ君はどんどん距離を詰めてくる。


そして、あっという間にわたしの前に立った。



「大石さんと出て行く姿が見えたから、気になってあとをつけたんだよ」


心配してくれたんだ……?


「じゃあ……キヨ君も大石さんが言ったことを聞いてたんだね」


「聞いてたけど、別に俺はどうも思わないよ。人それぞれ考え方はちがうわけだし」



「…………」



キヨ君は、どうしてそう淡々としていられるんだろう。


高野くんと仲が良いから、なおさら不思議だった。



「その内うまくいかなくなるんだから、ほっとけばいいじゃん。なんで大石さんと関わろうとするのかが俺にはわからない」