俺の方が、好きだけど。



キヨ君はどう思ったんだろう。


絶対にさっきの会話は聞こえてたはずだよね。



「甘い物どうする?」



信号を渡り切ったあと、キヨ君がわたしにそう訊ねた。


なんとなく、甘い物を食べる気分じゃなくなってしまった。


それよりも大石さんのことが気になって、それどころじゃない。


高野くんがいるのに、どうして他の人と一緒にいるの?



「キヨ君は大石さんが気にならないの?」



どちらからともなく、邪魔にならない端っこに移動して立ち止まる。



さっきの光景が衝撃的過ぎて落ち着かない。



「気になるけど、俺らが首突っ込むような問題じゃないしなー」



「そうかもしれないけど……」



こんなの……高野くんがかわいそうだよ。