「もちろん。今日は思う存分花梨ちゃんに付き合うよ」
ニコッと笑ってくれたキヨ君に、ホッと胸を撫で下ろす。
「……ありがとう」
そうしてわたしは、失恋ソングばかりを歌いまくった。
歌詞に共感して涙が止まらなくなって、それでも泣きながら必死に歌ったんだ。
キヨ君はそんなわたしに苦笑いだったけど、頭をポンポンしてくれて励ましてくれたり。
ずっとニコニコしていてくれたから、安心して泣けたんだと思う。
「キヨ君は歌わないの?」
さっきからわたしばっかり歌っちゃってて、なんだか申し訳なく思えて来た。
「いいよ。今日は花梨ちゃんを慰める会なんだから。なんなら、この後甘い物でも食べに行く?」
「え?」
「女子って、甘い物食べたら元気になるんじゃないの?」
確かにそうだけど、これ以上キヨ君を付き合わせるのは悪い気もする。



