ウーロン茶が運ばれてくると、すぐさまそれに口をつけた。
冷たいものが胸の中にスーッと落ちて、傷を癒してくれているよう。
「今度こそ海斗に告白できた?」
さっきまで『暑い』って言っていたかと思えば、今度は真剣な表情を見せるキヨ君。
「うん。きっぱり振られちゃった……わかってたけど、やっぱりショックだね」
さっきのことを思い出すと、すぐに涙腺が緩んで涙が滲む。
「それだけ本気だったってことだろ?」
「……うんっ」
一年も片想いしてたからショックは大きい。
苦しくてツラくて、涙が頬を伝った。
「俺が慰めてあげるから、思いっきり泣いていいよ」
「う、ん……っ、ありが、とう……っ」
立ち上がって隣に座ったキヨ君が、わたしの肩を抱いて思いっきり引き寄せた。
そんな行動に出ると予想だにしていなかったわたしは、カチカチに固まったまま動けなくなる。
「キ、キヨ君……っ?」
「胸かしてあげるから、思いっきり泣きなよ」