「……そっか」
「うん」
キヨ君はそれ以上は口を閉ざして、前を向いてしまった。
そうだよね。
わたしの告白なんて、キヨ君からしてみればどうでもいいよね。
ううん。
むしろ、せっかくうまくいった二人に水を差すようなマネをするなって怒ってるのかも。
キヨ君は高野くんの友達だもんね。
わたしなんかより、ずっとずっと濃い時間を一緒に過ごして来たはずで。
大石さんを好きな高野くんの応援もしてたはずだから。
授業中、何気なくノートを取っていると机の中でスマホが光ったのがわかった。
ん?
メッセージ?
し、しかも。
キヨ君……!?
なんで?
《フられたら、俺が慰めてあげるね^o^》
ーーガタッ