…そして何故だか鴉田 奏多君に抱きつかれている。

「あっあの…鴉田くん?私鴉田くんのこと知らないんだけど…あと離れてくれない、かな?」

コテンッと首をかしげて言ってみる。

そしたら鴉田奏多は…

「本当…瑠渚は可愛いね…。でも、僕以外にやっちゃだめだよ?そんな可愛いこと。僕だけの瑠渚なんだから。瑠渚は僕とだけ話して僕だけを見ればいいんだよ。」

と、なんの答えにもなってない回答がきた。





こいつめんどくせぇ…!!

まっまぁ、平常心平常心。

「鴉田くんとどこかであったことあるかな?もしあったなら忘れちゃってるみたい…ごめんね?あと、私は鴉田くんのものじゃないよ?」

ふっ
猫かぶり甘くみるなよ!
と、馬鹿馬鹿しいことを思っていると…

「そっか…瑠渚は覚えてないんだね。…全部アイツのせいだ。やっぱり…コロ テオケ ヨカッ…」

鴉田奏多はぶつぶつと何かを言っている

アイツのせい?

…ズキッーー。




急に頭にノイズが走る。


『なぁ、お前さ…本当に馬鹿じゃない?俺がお前を好きとか…ぶはっ、笑わせんなよ。ありえねぇわ お前は純粋すぎんだよ、だから汚したくなっただけだし。ヤったのも純粋なお前を汚したかっただけだよ?好きって言えばヤらせてくれたもんなぁ?ほーんと、単純なクソ女だったわ』

汚い笑い方をして最低な言葉を吐き捨てている男…。
それを聞いて泣いている長い髪の女の子…。

これはなにーー?






「…瑠渚!!…どうかした?大丈夫?」

そう優しく、そして少し焦ったように話しかけてきたのは鴉田奏多

私は何故だか鴉田に抱きついていた

「やだ…ごめんなさっ…、いやだっ…」

なぜ私は泣いてるの?
なぜ私は謝ってるの?


なにを拒んでいるのーーー?